2014年09月20日 [物件企画]
«不動産投資»雨の日のコンクリート打設
そういえば、先日、電車に乗っていて、
私は、恐ろしい光景を見てしまいました。
電車の窓から見ていたので、
見かけたのは、ほんの10秒ほど。
小規模なマンションの建設現場だと思うんですが、
結構、雨が降っていた中で、
コンクリートの打設を行っていたのです。
これは、なにも不動産投資物件に限ったお話しではありませんが、
とても恐ろしいことです。
というのも、
コンクリートには適切な水分量というものが決まっているからです。
強度を出すための構成割合があるんです。
コンクリートは、
「セメント」「水」「骨材(砂+砂利)」を混ぜて作られていますが、
この構成比率がとても重要です。
組成体積比はおよそ、1:2:7と言われています。
少しでも、バランスが崩れるとコンクリートは強度が出ない可能性があります。
コンクリート工場から出荷されるコンクリートには、
すでに適切な分量の水が入っています。
ですから、
現場に到着したあとで、コンクリートに水を入れてしまうと、
必要な強度が得られなくなってしまうのです。
まさしく、雨というのは現場に到着したあとで、
水を加えてしまうのと同じ行為となります。
故意に水を加えてしまう酷いケースもあります。
天候が晴れていても、誰も見ていないからといって、
現場で水を加えてしまうというとんでもないことをする業者がいるのです。
なぜ、そんなことをするかと言うと、
水を加えることで、流し込みやすくなり、作業がしやすくなるからです。
でも、それと引き換えに強度を著しく低下させることになるのです。
油断もスキもあったものじゃないです!
コンクリートって、本当にデリケートなんです。
コンクリートというのは、
ミキサー車が生コン工場を出発してから、打設完了まで
品質の変化を起こさないように、
時間限度が定められているんです。
外気温が25℃未満なら、120分以内、
外気温が20℃以上なら、90分以内です。
これって、意外に短い時間だと思いませんか。
交通量が多い道路で、ミキサー車が渋滞に巻き込まれると、
時間制限を守れないケースも出てくるでしょうね。
施主さんが見る機会は少ないと思うのですが、
生コン工場を出た時刻というのは、
コンクリートの納品書にちゃんと記載されているんです。
私が、雨の日に電車の中から目撃したあの現場は、
賃貸マンションの建設だと思われますが、
建築を依頼した施主さんは
そんなことには全く気付いていないでしょうね。
雨の日にコンクリート打設したあの物件、
私は今でも気になります。
ぞっとしませんか。
もし自分の物件が、知らない間にそんなことされたら…。
まあ、中古の不動産投資物件でも、そういった物件が交じっているんでしょうね。
中古物件の場合には、全く分からないで買ってしまいます。
少なくとも新築で不動産投資物件の建設を企画する場合には、
現場をチェックすることはできます。
皆さん、油断大敵!の精神で気を付けてください。
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