2014年01月03日 [物件入手]
≪不動産投資≫ 「眺望が最高」という物件
こんにちは。
戦略大家塾塾長、
不動産投資コンサルタントの雨宮憲之です。
さて、あなたは「眺望が最高」などと物件販売のチラシに
表記されているのを見たことはないでしょうか。
これも注意が必要な場合があります。
このような場合、大きく2つのケースが考えらえます。
1つは都市部に立地し、物件自体の建物高が高いマンションのようなケースで、
上層階のお部屋であれば、素晴らしい夜景が見られたりします。
むしろ、もう1つのケースの方が問題です。
郊外部に立地し、ただ単に、物件の立地する土地の標高が高い場合です。
このようなケースでも、確かに眺望は素晴らしいかもしれませんが、
最寄り駅やバス停から、かなりの坂道であったりします。
徒歩10分の物件であっても、
毎日の通勤通学の際に10分間も坂道を上り下りしなくてはならない場合もあるのです。
しかも、上りの坂道がつづいたりすると、
徒歩1分=80mという原則が、実際には全くあてはまらなくなります。
現実には徒歩10分の物件で、倍の20分くらいかかることもあるでしょう。
たまに訪れる別荘地であれば、
海が一望できるとか、100万ドルの夜景が望めるというのは大きな魅力といえますが、
毎日の生活の場としての住まいとしては、著しいデメリットということになりかねません。
結論を申します。
不動産の売買にあたって業者は、
山の中腹や丘の上にあるような物件の売却をする場合に、
ネガティブなイメージを意識させたくなために、
「眺望が最高」「見晴らしが素晴らしい」などの言葉を使うことがある
ことを理解しておかなければなりません。
私も、調査を始めたころに、
眺望が最高という言葉の裏を全く感じとることもなく、
土地勘の全くない、ある賃貸物件を見に行ってひどい目にあったことがあります。
しかも、現地に行ったのが夏の7月。
メタボな体をひきづりながら、気分はもう「登山」でした。
登頂成功≠ナそのアパートについたときには、疲労困憊で倒れそうでした(笑)。
だいたい、その物件を購入後、入居者募集で誰をターゲットにします?
山岳部の学生ですか。
ファミリー物件であれば、それだけで客付けは絶望的です。
たとえ単身者対象の物件だとしても、どうでしょうか。
いくら眺望がよくてもちょっと厳しいですよね。
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