2016年02月21日 [経営管理]
≪不動産投資≫私道へのバイクの不法投棄は手ごわい
■乗用車の所有者確認はできるのに、バイクはできない?
本日のテーマは、
「私道へのバイクの不法投棄は手ごわい=vです。
このお話、実は、
不動産投資家や大家さんにとっては怖い話です。
あなたの物件は、県道や市道といった公道に面していますか。
それとも、私道に面しているでしょうか。
不動産投資物件の販売情報を記載したチラシには、
接道状況として、
南側幅員4メートル公道に5メートル接道
などと書いてあったりします。
接道が、公道であろうと、私道であろうと、
「道路」として認定を受けていれば、
本来は致命的なデメリットにはなりません。
少々大変なのは、
埋設管の工事の時くらいでしょうか。
公道から新たに自分の物件の敷地まで
単独で水道管などを引く場合には、
他の私道権利者に承諾の印鑑をもらわなければなりません。
また、あまり話題にのぼりませんが、
道路も確実に老朽化するのです。路面が削れたりします。
そういう場合も、
私道の地権者が自分たちで費用を出し合って
整備しなければならないのです。
でも、こういうことは、
隣近所のつきあいが上手くいっていれば
大事には至らない問題ともいえます。
ところが、これは手ごわい≠ニいう
問題が残念ながら私道には存在します。
それは、私道でのバイクの不法投棄です。
公道上であれば、
役所に電話を1本入れて、処理を依頼すれば、
後はお任せでやってくれます。
しかし、私道の場合、私有地の扱いですので、
基本的には、すべて自分たちで解決しなければなりません。
しかも、明らかに捨てられたモノならまだしも、
ナンバープレートがついたまま、捨てられたら目も当てられません。
もし、そんなバイクがあなたの物件の前の私道に
放置されていたら、どうしますか。
こうなったら、本当につらいのです。
一番困るのは、バイクの所有者を確認する術がないことです。
多くの方が勘違いされているのが、
陸運局に行ってナンバーの照会をすれば、
所有者が特定できて、その所有者を追及すればいいと
考えられていることです。
実は、バイクの所有者でない第3者が陸運局に行って、
ナンバーの照会をして所有者を確認することはできないのです。
タイトルにもあった「バイク」というのがミソです。
というのは、4輪の車であれば所有者の照会ができるのです。
車の場合も基本的には、所有者しか、
情報の開示を請求できないのですが、
長期間放置されたり、
廃棄されたような場合には、
証拠の写真を提出することで、
所有者の情報を得ることができます。
法律のおかしなところですが、
車はできるけど、バイクはできないのです。
所有者が分からなければ、どうすることもできないのです。
はっきり言って手ごわい≠ナす。
ですので、
もし、あなたの物件が私道に接道している場合には、
長期間放置されそうなバイクには
ナーバスなくらいに注意してください。
ただ、バイクが私道に長期間放置された場合ですが、
一つだけ解決策があります。
でも、違法な手段ですのでリスクのある方法ですので
あまりお勧めできません。
それは、ズバリ、近くの公道に移動させることです。
なぜ、リスクがあるか。
所有者に確認できない段階で移動した後で、
バイクの所有者がちょっと置いただけなんて主張した場合、
窃盗罪などに問われかねないのです。
不幸にも、バイクの不法投棄に遭遇してしまったら、
法律の専門家や警察に相談してください。
不動産投資物件を購入する際、
私道に接しているアパートやマンションの場合、
そのようなリスクもあることを十分に認識しておく必要があります。
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