2014年02月09日 [物件入手]
≪不動産投資≫事業性判断のための簡易シミュレーション
さて、今日は、物件購入を検討する際の
事業性簡易シミュレーションについてのお話です。
物件を購入される方は、
必ず事業判断するためのシミュレーションをされていると思います。
絶対的な正解や、やり方についてこれが正しいというものが
決まっているわけではありませんが、
私がどうやっているかをご紹介したいと思います。
簡易シミュレーションということで、
単年度での試算方法についてお話させていただきます。
これなら、5分で計算ができるとても簡単な方法です。
(実際には購入検討の最終段階までに、詳細なシミュレーションが必要になります)
私の場合、収入と支出を下記のようにして試算しています。
まず、収入についてです。
年間の家賃収入は、満室時の想定賃料収入の80%として想定しています。
(つまり、空室率を20%ととして計算しています)
一方、支出については、
年間支出としてのさまざまな経費を
満室時賃料収入の20%として想定しています。
また、年間支出には、融資の元利返済金もありますね。
元利均等方式で、融資金利を4〜6%に想定し、
年間の融資返済金を支出に計上して試算しています。
荒っぽいですが、この想定で、年間収入−年間支出で、
どれくらいキャッシュが残るかを試算し、第一関門としています。
たとえば、
1億円の売買価格で、表面利回りは10%の物件があるとします。
2%の金利で8000万円の融資(元利均等、20〜25年返済)が
受けられるとしたら、どんな試算ができるでしょうか。
■満室時収入 1000万円
■年間収入を満室時収入の80%として 800万円
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■経費(=満室時収入の20%として計算) 200万円
■毎年の元利金返済額(元利均等4%、25年返済の場合) 507万円
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★収入 800万円 ★ 支出 707万円
シミュレーションをする際には、
実際に受けられる融資金利+2%を目安に
余裕をもって計算するといいでしょう。
収入−支出=93万円(1年あたり)
税引き前ですが、キャッシュフローは一応、黒字になります。
この収益額が投資に対して満足のいくものであるかどうか、
皆さんが判断すればいいのです。
なお、売買価格が1億円ですと、
その他に諸経費として800万円(売買価格の約8%)ほど必要になるでしょう。
ですので、この場合には、3000万円弱の自己資金が必要になります。
私の場合、簡易シミュレーションで、
キャッシュフローがマイナスになれば、
その段階で、その物件を購入対象からはずしています。
なお、融資を受けた際の元利金返済の額がどうなるかを計算するのに、
金融電卓があると便利でしょう。
家電量販店などで、数千円で売っています。
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