2014年02月26日 [メンテナンス]
≪賃貸経営≫所有物件のカルテ≠作る
さて、今日のお話は、
所有物件メンテナンスのカルテ≠作れ!
です。
具合悪くなって、病院に行くと、
お医者さんが丁寧にカルテに症状を書き込んでいきますよね。
そして、どんな検査をしたとか、どんな薬を出したとか、
後で振り返ることができるように、記録が残されています。
ところが、
アパートやマンションといった収益物件のカルテ≠チて見たことありますか。
1棟ものの物件では皆無といっていいのではないでしょうか。
区分所有物件の場合には、共用部については修繕記録があると思うんですが、
専有部分についての記録はやはりないのがふつうです。
賃貸経営をやっていると、
必ず、どこかに不具合がでたり、設備機器が故障することがあります。
多くの大家さんは、管理会社に修繕の手配をすると思います。
そうすると、管理会社とつきあいのある修繕業者がやってきて直します。
後で、料金を支払って、一連の作業が終わります。
しかし、成功大家さんになろうというのであれば、
これで終わってはいけません。
やりっぱなしにするのではなく、記録に残しておくべきなのです。
私はよくいろいろな大家さんから相談を受けますが、
この一連のメンテナンス作業をカルテ(記録)≠ノ残している
大家さんがあまりにも少ないのです。
いつ、どの物件のどの住戸で、どのようなメンテナンスを実施したか。
作業を行った修繕業者はどこで、いくら費用がかかったか。
できれば、業者さんの連絡先と担当者も記録に残しておくと
後で問い合わせをしたいときにスムーズに進みます。
大家さんの中には勘違いをされている方もいらっしゃいます。
管理会社がきちんと記録を取っていると思っている方がいるのですが、
まず、そんな親切にメンテ記録をとってくれる管理会社は
ないと思ったほうがいいと思います。
これは、大家さんの仕事と心得るべきです。
私も最初は面倒くさいと思ったこともありますが、
今では、当たり前の作業としてやっています。
すぐ慣れると思いますよ。
継続して記録を残していけばさらに役にたつこともあります。
一定の周期でメンテナンスが必要なものについては、
次の作業時期が、予測できるようになるのです。
当然、あらかじめ費用の手当てもしておくことができるようになります。
急に、不具合が生じてから、どうしようか、お金の手当てをしなければ、と
慌てることもありません。
そして、最後に、もう一つ付け加えたいと思います。
今後、物件のメンテナンス記録というものが
金銭的な評価(価値)を持つ時代がやってくる可能性もあります。
現在は、まだ、そういう記録を残している大家さんに対する評価は、
よく管理されていますね≠ニ褒められるくらいかもしれません。
しかし、将来的には、取引において、
メンテナンス記録をもった物件が、
ない物件よりも高く売買されることも十分に考えられます。
そもそも、記録がしっかりしているということは、
メンテナンスがしっかりしているということを意味しているのですから
当然といえば当然かもしれません。
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