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2014年10月05日 [経営管理]
≪賃貸経営≫「又貸し」を厳しく監視する意味
入居者募集で十分気を付けるように言われることが、
入居希望者の審査です。
たちの悪いお客さんが入居してしまうと、
のちのち家賃滞納や周囲とのトラブルで
大家さんは頭を悩まされることになります。
賃貸経営の参考書などには、
いかに、入居審査を厳格にするかや
問題入居者をどのように見極めたらいいかなどを
解説しているものが多くあります。
確かに、入居審査を慎重に行うことはとても重要です。
この点をおろそかにして、賃貸経営が成功することはありえないと思います。
ただ、本当にたちの悪い人間の考えるわざというものは、
残念ながら、大家さんが準備する対策の遥か上をいっているのです。
大家さんたちは、入居審査で何とか見破ろうと必死になります。
しかし、問題入居者はそもそも、審査になんて来ないのです。
そこには、大家さんが、何の疑いもなく、
入居希望者本人が、不動産業者のもとを訪れ、契約すると決めつけている
根本的な誤りがあります。
本当にたちの悪い、頭の働く問題入居者たちは、
そもそも、本人自らが、契約を結ぶようなことはしないのです。
だから、当然、不動産業者のもとを訪れることもありません。
ところで、問題のある入居希望者ってどんな人でしょうか。
家賃滞納常習者
定職のない人間、収入のない人間
多重債務者・破産者
周囲と問題ばかり起こすトラブルメーカー
といった人々があげられるでしょうか。
では、彼らはどうやって物件に潜り込むのか。
それは、
知り合いの人間を不動産業者のもとへ行かせ、
契約をしたうえで、何食わぬ顔で「又貸し」をしてもらうのです。
ですから、面談の場で、〝替え玉〟の問題点を見極めようとしている大家よりも
一枚も二枚も上手なのです。
この又貸しですが、意外とよくある手口です。
又貸しがされている場合、家賃の滞納などが生じたときに、
賃借人が実際にそこにいないため、必ず問題が大きくなります。
ですから、大家さんとしては、入居審査を厳しく行うだけでなく、
入居後も、別人が入居していないか常に確認することが重要です。
賃貸経営で家賃収入を得ることが不労所得ではないことが
よくわかるでしょう。
油断大敵なのです。
定期的にあなたの物件へ赴き、入居者の方を確認してください。
また、契約の際に、必ず顔写真付きの証明書のコピーを受け取ることを
忘れないことが重要です。
不動産屋さんが仲介している場合には、
顔写真付きのコピーを大家さんにその他の書類とともに
渡してくれると思いますが、
ご自身で契約されるという大家さんは、
そういった書類の受け取りを徹底することが大切です。
私は、入居される方の顔をこれらの証明書写真を何回も見て、
引っ越し前に頭にインプットしています。
顔を覚える際のポイントは、目元や口元の特徴をしっかり押さえることです。
全体を気にし過ぎると、髪型がちょっと変わっただけで、
判別できない恐れが高くなります。
「又貸し」には常に注意を払っていてください。
もし、発覚したときは、
契約解除を含めて、厳しい態度で臨むことが重要になります。
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